個人再生の「再生計画案」作成のポイントと注意点

債務整理
個人再生の「再生計画案」作成のポイントと注意点

個人再生の手続きにおいて、最も重要な書類の一つが「再生計画案」です。再生計画案とは、どのように借金を返済していくのか、具体的な計画を記した書類であり、この内容が裁判所に認められるかどうかが、個人再生の成否を大きく左右します。

しかし、「再生計画案ってどうやって作るの?」「どんなことに注意すればいいの?」「認可されるためのポイントは?」など、多くの疑問や不安を感じている方も多いのではないでしょうか。

そこで、この記事では、個人再生における再生計画案の作成について、そのポイントと注意点を、どこよりも詳しく、分かりやすく解説します。

再生計画案の作成でつまずきやすいポイント、認可率を高めるための秘訣、弁護士に依頼するメリットなど、実践的な内容を盛り込みながら、あなたの個人再生成功をサポートします。

この記事を読めば、再生計画案作成に関する疑問が解消され、個人再生成功への道筋が明確に見えてくるはずです。ぜひ最後までお読みいただき、借金問題解決への大きな一歩を踏み出しましょう。

「借金の返済がつらい…」、

そのお悩み

債務整理のプロにご相談ください。

督促の停止や返済額の減額ができるかなど、
あなたに合った解決方法をご提案します。

LINEでかんたん予約

「借金の返済がつらい…」、その悩み 債務整理のプロにご相談ください。
督促の停止返済額の減額ができるかなど、
あなたに合った解決方法をご提案します。

目次

1. 再生計画案とは?:個人再生の成否を握る重要な書類

1-1. 再生計画案の定義:返済計画を具体的に記した書類

再生計画案とは、個人再生の手続きにおいて、債務者が作成し、裁判所に提出する、今後の返済計画を具体的に記した書類です。この計画案が裁判所に認められて初めて、借金の大幅な減額が実現します。

1-2. 再生計画案の役割:債権者と裁判所を納得させる

再生計画案の役割は、債権者と裁判所に対して、どのように借金を返済していくのか、その具体的な方法と実現可能性を示すことです。債権者にとっては、今後の返済見通しを確認するための重要な判断材料となり、裁判所にとっては、個人再生を認可するかどうかを判断するための重要な基準となります。

1-3. 再生計画案の内容:記載すべき主な項目

再生計画案には、主に以下の項目を記載する必要があります。

  • 債務者の情報(氏名、住所、連絡先など)
  • 債権者の情報(氏名、住所、連絡先、債権額など)
  • 財産目録(債務者が所有する財産の詳細)
  • 収入・支出の状況
  • 返済計画(返済期間、毎月の返済額、返済方法など)
  • 住宅ローン特則を利用する場合は、その旨と具体的な返済計画

1-4. 再生計画案の種類:小規模個人再生と給与所得者等再生

個人再生には、「小規模個人再生」と「給与所得者等再生」の2種類があり、それぞれ再生計画案の内容や要件が異なります。

項目 小規模個人再生 給与所得者等再生
債権者の決議 必要(消極的同意) 不要
最低弁済額 債権額に応じた一定額、または清算価値のいずれか高い方 上記に加え、可処分所得の2年分以上の金額であること
特徴 自営業者など、収入が不安定な人でも利用可能 サラリーマンなど、安定した収入がある人向け
表:個人再生の種類比較(小規模個人再生 vs 給与所得者等再生)

2. 再生計画案作成のポイント:認可を得るための5つの秘訣

再生計画案が裁判所に認可されるためには、いくつかの重要なポイントがあります。ここでは、認可率を高めるための5つの秘訣を解説します。

2-1. 現実的で実行可能な返済計画を立てる:無理のない計画が重要

再生計画案は、債務者の収入や支出、生活状況などを踏まえた、現実的で実行可能な内容でなければなりません。毎月の返済額が収入に見合っていない、実現困難な計画では、裁判所に認可されません。

ポイント

  • 正確な収支状況の把握: 家計簿などを活用し、現在の収入と支出を正確に把握しましょう。
  • 将来の収入予測: 収入の増減見込みを考慮し、現実的な将来予測を立てましょう。
  • 節約できる支出の見直し: 無駄な支出を洗い出し、節約できる部分は徹底的に削減しましょう。

2-2. 最低弁済額の基準を満たす:法律で定められた最低限の返済額

再生計画案では、法律で定められた最低弁済額以上の返済を行う必要があります。最低弁済額は、債務総額や所有する財産の価値などによって異なります。

小規模個人再生の場合、以下のいずれか高い方の金額が最低弁済額となります。

  1. 債権額に応じた一定額
債権総額 最低弁済額
100万円未満 債権総額
100万円以上500万円未満 100万円
500万円以上1,500万円未満 債権総額の5分の1
1,500万円以上3,000万円未満 300万円
3,000万円以上5,000万円以下 債権総額の10分の1
表:個人再生における最低弁済額の基準(債権総額別)

給与所得者等再生の場合、上記に加え、可処分所得の2年分以上の金額であることも必要です。

2-3. 清算価値保障原則を満たす:債権者にとって不利にならない

清算価値保障原則とは、個人再生による返済額が、自己破産した場合に債権者に配当される金額(清算価値)を下回ってはならないという原則です。つまり、債権者にとって、自己破産よりも不利な内容の再生計画案は認められません。

2-4. 債権者間の公平性を保つ:特定の債権者を優遇しない

再生計画案では、全ての債権者を平等に扱う必要があります。特定の債権者だけを優遇したり、不当に差別したりするような内容は認められません。例えば、親族や友人からの借金だけを優先的に返済するような計画は認められません。

2-5. 住宅ローン特則を利用する場合は、要件を満たす:マイホーム維持のために

住宅ローン特則を利用してマイホームを守りたい場合は、住宅ローン特則の利用要件を満たしている必要があります。主な要件は以下の通りです。

  • 債務者が所有し、自己の居住の用に供する住宅であること
  • 住宅に住宅ローン以外の抵当権が設定されていないこと
  • 住宅ローンの返済を継続できる見込みがあること

3. 再生計画案作成の注意点:つまずきやすいポイントと対策

ここでは、再生計画案を作成する際に、つまずきやすいポイントとその対策について解説します。

3-1. 収入・支出の過少・過大申告:正確な情報を記載する

再生計画案の作成で最も重要なのは、現在の収入と支出を正確に申告することです。収入を過少申告したり、支出を過大申告したりすると、裁判所に不誠実な印象を与え、再生計画案が認可されない可能性があります。

対策

  • 家計簿などを活用し、正確な収支状況を把握する
  • 給与明細や通帳など、収入・支出を証明する資料を揃える
  • 不明な点や不安な点は、弁護士に相談する

3-2. 財産の申告漏れ:隠し事は厳禁!正直に申告を

財産を隠したり、過少申告したりすることも、再生計画案の不認可につながる重大な問題です。全ての財産を正直に申告することが重要です。

対策

  • 預貯金、不動産、自動車、有価証券など、所有する財産を全てリストアップする
  • 財産の評価額を正確に把握する
  • 申告漏れがないか、弁護士とよく確認する

3-3. 弁済期間の長期化:原則3年、最長5年

個人再生における弁済期間は、原則3年、最長でも5年と定められています。特別な事情がある場合に限り、5年間の弁済期間が認められます。しかし、不必要に長い返済期間を設定すると、裁判所に「本当に返済できるのか?」と疑念を持たれ、認可が難しくなる可能性があります。

対策

  • 実現可能な範囲で、できるだけ短い返済期間を設定する
  • 長期化する場合は、その理由を明確に説明する

3-4. 住宅ローン特則の利用:住宅ローン債権者との事前協議

住宅ローン特則を利用する場合、住宅ローン債権者との事前協議が重要となります。債権者が住宅ローン特則の利用に反対している場合、再生計画案が認可されない可能性があります。

対策

  • 住宅ローン特則の利用要件を満たしているか確認する
  • 弁護士を通じて、住宅ローン債権者と事前に協議を行う

3-5. 再生計画の履行可能性:実現可能な計画を

再生計画案は、絵に描いた餅であってはなりません。実現可能性が低いと判断されれば、裁判所に認可されません。

対策

  • 収入と支出のバランスを慎重に検討し、無理のない返済計画を立てる
  • 将来の収入の変動や、予期せぬ出費なども考慮に入れる
  • 実現可能性について、弁護士とよく相談する

4. 再生計画案の提出から認可までの流れ:手続きの流れを把握する

ここでは、再生計画案を提出してから認可されるまでの流れについて解説します。

4-1. 再生計画案の提出:必要書類を揃えて裁判所に提出

作成した再生計画案は、必要書類を添付して、裁判所に提出します。提出期限は、裁判所によって異なりますが、一般的には債権者による債権届出期間の満了後、裁判所が定める日(多くの場合は、満了日から2か月以内)までとなります。

4-2. 書面決議・意見聴取:債権者の意見を確認(小規模個人再生)

小規模個人再生の場合、提出された再生計画案について、債権者による書面決議が行われます。債権者は、再生計画案に同意するかどうかを回答します。再生計画案が可決されるためには、議決権者の過半数が反対せず、かつ、反対者の議決権額が総議決権額の2分の1を超えないことが条件となります。

給与所得者等再生の場合は、書面決議は行われず、裁判所が債権者の意見を聴取します。

4-3. 再生計画案の認可・不認可:裁判所による最終判断

裁判所は、提出された再生計画案や債権者の意見などを総合的に考慮し、再生計画案を認可するかどうかを決定します。認可されれば、再生計画に基づいた返済が開始されます。不認可となった場合は、再度、再生計画案を作成し直すか、自己破産などの他の債務整理方法を検討する必要があります。

4-4. 認可後の流れ:計画通りの返済開始

再生計画案が認可されたら、計画に従って債権者への返済を開始します。返済期間中は、新たな借入れが制限されるなどの制約があります。

5. 再生計画案作成を弁護士に依頼するメリット:専門家のサポートで安心

再生計画案の作成は、専門的な知識と経験が必要となる複雑な作業です。ここでは、再生計画案の作成を弁護士に依頼するメリットについて解説します。

5-1. 複雑な書類作成を任せられる:時間と労力を節約

再生計画案の作成には、多くの書類作成が伴います。弁護士に依頼すれば、これらの書類作成を全て任せることができるため、時間と労力を大幅に節約できます。

5-2. 認可率を高められる:専門知識と経験に基づくアドバイス

弁護士は、個人再生に関する専門知識と豊富な経験に基づき、認可率を高めるためのアドバイスをしてくれます。例えば、実現可能性の高い返済計画の立案、債権者との交渉、必要書類の収集など、あらゆる面でサポートしてくれます。

5-3. 精神的な負担を軽減できる:安心して手続きを進められる

個人再生の手続きは、精神的な負担が大きいものです。弁護士に依頼することで、精神的な負担を軽減し、安心して手続きを進めることができます。

5-4. 住宅ローン債権者との交渉を任せられる:マイホーム維持の可能性を高める

住宅ローン特則を利用する場合、住宅ローン債権者との交渉が重要となります。弁護士は、債務者の代理人として債権者と交渉し、マイホームを維持できる可能性を高めてくれます。

6. 再生計画案は個人再生成功の鍵!専門家と二人三脚で、借金問題解決へ

再生計画案は、個人再生を成功させるための最も重要な書類です。実現可能で、債権者と裁判所の双方を納得させられる内容でなければなりません。

そのためには、正確な現状把握、将来予測、そして専門知識に基づいた戦略的な計画立案が不可欠です。

自分一人で作成するのが難しいと感じたら、迷わず弁護士などの専門家に相談しましょう。専門家のサポートを受けることで、認可率を高め、スムーズに手続きを進めることができます。

「借金の返済がつらい…」、

そのお悩み

債務整理のプロにご相談ください。

督促の停止や返済額の減額ができるかなど、
あなたに合った解決方法をご提案します。

LINEでかんたん予約

「借金の返済がつらい…」、その悩み 債務整理のプロにご相談ください。
督促の停止返済額の減額ができるかなど、
あなたに合った解決方法をご提案します。

フロートCTAボタン
無料減額相談 シミュレーター