自己破産の「免責審尋」とは?免責許可を得るための最後の関門!【何を聞かれる?】

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自己破産の「免責審尋」とは?免責許可を得るための最後の関門!【何を聞かれる?】

自己破産の手続きにおいて、避けて通れないのが「免責審尋(めんせきしんじん)」です。

この手続きは、裁判官が債務者と面談し、本当に借金の免除(免責)を認めて良いのかどうかを判断するためのものです。

「免責審尋って何を聞かれるの?」「ちゃんと答えられなかったらどうなるの?」など、不安や疑問を抱えている方も多いのではないでしょうか。

しかし、心配いりません。自己破産は97%という許可率の高さを誇ります。

日本弁護士連合会が行った『2020年破産事件及び個人再生事件記録調査』によると、許可率は96.85%。残る3%は、取り下げや死亡などによってキャンセルされたケースです。

調査期間中、純粋に免責審尋で不許可になったケースは1,240件中0件です。不許可になるケースは、まずありえません。

本記事では、自己破産の免責審尋について、目的、当日の流れ、事前準備などを分かりやすく解説します。

さらに、免責審尋で失敗しないためのポイント、弁護士に依頼するメリット、よくある質問など、免責審尋に臨む上で知っておきたい情報を網羅的にご紹介します。

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目次

免責審尋とは?自己破産の最後の門

弁護士

免責審尋の定義:免責の可否を判断するための面談

免責審尋とは、自己破産の手続きにおいて、裁判官が債務者と面談し、免責を許可するかどうかを判断するための手続きです。

簡単に言うと、裁判官が債務者に直接質問をし、本当に借金を免除して良いのかどうかを確認する場です。

こちらから取り下げをしない限り、ほぼ確実に許可がおります。

不許可率

2017年度調査:0.5%(許可1,238件/不許可7件)

2020年度調査:0%(許可1,240件/不許可0件)

免責審尋の目的:申立内容の確認と免責不許可事由の調査

免責審尋の主な目的は、以下の2点です。

申立内容の確認

債務者が提出した書類(申立書、陳述書など)の内容に間違いや虚偽の記載がないかを確認します。

免責不許可事由の調査

債務者に免責を許可できない由がないかを確認します。例えば、ギャンブルや浪費による過大な借金、財産隠しです。

免責審尋の種類:個別審尋、集団審尋、書面審尋

免責審尋には、主に以下の3つの種類があります。

種類 概要 特徴
個別審尋 裁判官が債務者一人ひとりと個別に面談を行う 詳細な質問がなされる可能性が高い
集団審尋 複数の債務者を同時に集めて、裁判官が説明や一般的な質問を行う 個別審尋に比べて、一人当たりの時間は短い
書面審尋 裁判官との面談は行われず、提出された書類のみで審査される 免責不許可事由がないなど、特に問題がないと判断された場合に用いられる
表:免責審尋の種類と比較

どの方法で行われるかは、裁判所や事案によって異なります。

免責審尋の重要性:免責許可を得るための最後のチャンス

免責審尋は、免責許可を得るための最後のチャンスと言えます。

ほぼ認められるとはいえ、裁判官に悪い印象を与えてしまうと、免責が認められない可能性もあります。

そのため、事前にしっかりと準備を行い、誠実に答えることが重要です。

免責審尋が行われるタイミングは?:申立てから免責許可までの流れ

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ここでは、自己破産の申立てから免責許可までの流れの中で、免責審尋がいつ行われるのかを解説します。

自己破産申立て~免責許可までの流れ

自己破産の手続きは、大きく分けて以下の流れで進みます。

免責審尋はその最後に行われます。

  1. 弁護士・司法書士に相談・依頼
  2. 受任通知の発送・債権調査
  3. 必要書類の準備・申立書の作成
  4. 裁判所に自己破産の申立て
  5. 破産手続開始決定
  6. 同時廃止 or 管財事件の振り分け
  7. 免責審尋(←ここ!)
  8. 免責許可決定
  9. 免責の確定

免責審尋の時期:破産手続開始決定から約1~3ヶ月後

免責審尋は、破産手続開始決定から約1~3ヶ月後に行われます。

ただし、裁判所の混雑状況や事案の複雑さなどによって、時期が前後することもあります。

同時廃止事件と管財事件における違い:管財事件は時間がかかる

自己破産の手続きには、「同時廃止事件」と「管財事件」の2種類があり、それぞれ免責審尋までの流れが異なります。

  • 同時廃止事件: 破産者にめぼしい財産がなく、免責不許可事由もない、またはあっても軽微と判断された場合に適用されます。手続きが簡略化されており、破産手続開始決定と同時に破産手続きが廃止(終了)となります。
  • 管財事件: 破産者に一定以上の財産がある場合や、免責不許可事由の調査が必要な場合に適用されます。破産管財人が選任され、財産の調査・管理・換価処分や、免責不許可事由の調査などが行われます。

管財事件の場合は、破産管財人の調査などが必要となるため、同時廃止事件に比べて手続きに時間がかかります。

免責審尋当日の流れ:事前準備から終了後まで

お金

ここでは、免責審尋当日の流れについて、詳しく解説します。

事前準備:必要書類の確認と服装の準備

免責審尋当日は、以下のものを持参する必要があります。

  • 裁判所からの通知書(呼出状)
  • 身分証明書(運転免許証、パスポートなど)
  • 印鑑(認印で可)
  • 筆記用具
  • その他、裁判所から指示された書類

また、服装については特に決まりはありません。清潔感のある、落ち着いた服装を心がけましょう。

裁判所への到着

免審尋当日は、指定された時間の15~30分前には裁判所に到着するようにしましょう。時間に余裕を持って行動することで、落ち着いて審尋に臨むことができます。

受付・待機:指定された場所で待機

裁判所に到着したら、指定された場所で受付を済ませ、待機します。待合室では、静かに順番を待ちましょう。

免責審尋の開始:裁判官との面談

順番が来たら、裁判官のいる部屋に入室し、免責審尋が開始されます。裁判官からの質問に対して、正直かつ丁寧に答えることが重要です。

免責審尋の終了:結果は後日通知

免責審尋が終了したら、その日は帰宅となります。免責許可の可否は、後日、書面で通知されます。

免責審尋では何を聞かれる?想定質問と回答例

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ここでは、免責審尋でよく聞かれる質問とその回答例をご紹介します。

申立内容に関する質問

  • 質問例:「申立書に記載されている住所、氏名、生年月日に間違いはありませんか?」
    • 回答例:「はい、間違いありません。」
  • 質問例:「現在の収入と支出について、簡単に説明してください。」
    • 回答例:「はい、現在の収入は月〇万円で、主な支出は家賃〇万円、食費〇万円、光熱費〇万円などです。」
  • 質問例:「申立書に記載されている財産以外に、何か隠している財産はありませんか?
    • 回答例:「いいえ、申告した財産以外には何もありません。」

借金の原因や返済状況に関する質問

  • 質問例:「借金をした理由は何ですか?」
    • 回答例:「生活費が不足したためです。」「事業資金が足りなかったためです。」「ギャンブルに使ってしまいました。」など
  • 質問例:「いつ頃から、どのようにして借金が増えていきましたか?
    • 回答例:「〇年前から〇〇のために借金を始め、その後、〇〇のために追加で借入れをしました。」など、時系列に沿って説明しましょう。
  • 質問例:「これまで、どのように返済してきましたか?
    • 回答例:「毎月〇万円ずつ返済していましたが、〇年〇月頃から返済が難しくなりました。」など、具体的な返済状況を説明しましょう。

免責不許可事由に関する質問

  • 質問例:「ギャンブルや浪費で借金を作ったことはありませんか?」
    • 回答例:「はい、過去にギャンブルで借金を作ってしまったことがあります。しかし、今は反省しており、二度とギャンブルはしないと決めています。」
  • 質問例:「特定の債権者だけに返済したことはありませんか?」
    • 回答例:「いいえ、特定の債権者だけに返済したことはありません。」
  • 質問例:「財産を隠したり、名義を変更したりしたことはありませんか?」
    • 回答例:「いいえ、財産を隠したり、名義を変更したりしたことはありません。」

反省と今後の生活に関する質問:再発防止の意思を示す

  • 質問例:「今回の件について、どのように反省していますか?」
    • 回答例:「借金を重ねてしまい、多くの方にご迷惑をおかけしたことを深く反省しております。」
  • 質問例:「今後、どのように生活を立て直していくつもりですか?」
    • 回答例:「今後は、家計簿をつけて収支を管理し、二度と借金をしないようにします。」「収入を増やすために、資格取得を目指して勉強しています。」

その他、個別の事情に関する質問

上記以外にも、個別の事情に応じて、様々な質問がなされる可能性があります。どのような質問に対しても、正直かつ誠実に答えることが重要です。

免責審尋の事前準備:成功に導くための5つのポイント

免責審尋で失敗しないためには、事前の準備が非常に重要です。ここでは、免責審尋の成功に導くための5つのポイントを解説します。

記載内容を正確に把握する

免責審尋では、申立書や陳述書などの提出書類に基づいて質問がなされます。提出書類の内容を理解し、矛盾がないように説明できるようにしておきましょう。

確認すべき書類

  • 破産手続開始・免責許可申立書
  • 陳述書
  • 財産目録
  • 債権者一覧表
  • 家計全体の状況

想定質問への回答を準備

免責審尋でよく聞かれる質問については、事前に回答を準備しておきましょう。スムーズに回答することで、裁判官に良い印象を与えることができます。

弁護士と事前打ち合わせ

免責審尋について不安な点や疑問点がある場合は、事前に弁護士と打ち合わせを行い、解消しておきましょう。

弁護士は、免責審尋のシミュレーションなども行ってくれるため、安心して当日を迎えることができます。

反省の態度、更生への意欲を伝える

免責審尋では、反省の態度を示すことが重要です。

なぜ借金をしてしまったのか、どのように反省しているのか、今後どのように生活を立て直していくのかを、自分の言葉でしっかりと伝えましょう。

免責審尋で失敗しないために:やってはいけないNG行動

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ここでは、免責審尋で失敗しないために、やってはいけないNG行動について解説します。

ウソの説明や隠し事

免責審尋で最もやってはいけないことは、虚偽の説明をしたり、都合の悪いことを隠したりすることです。

裁判官は、債務者の態度や言動を厳しくチェックしています。虚偽の説明や隠し事が発覚した場合、免責が認められない可能性が高くなります。

不誠実な態度をとる

免責審尋では、反省の態度を示すことが重要です。

不誠実な態度を取ったり、反省の言葉がなかったりすると、裁判官に悪い印象を与えてしまいます。

書類の不備や回答の矛盾

事前準備が不足していると、書類に不備があったり回答に矛盾が生じたりして、裁判官に不信感を与えてしまう可能性があります。

提出書類を確認し、想定質問への回答を準備しておくことが重要です。

遅刻や無断欠席

免責審尋に遅刻したり、無断欠席したりすることは、絶対に避けましょう。

裁判官に悪い印象を与えるだけでなく、免責の判断に悪影響を及ぼす可能性があります。やむを得ない事情で欠席する場合は、必ず事前に裁判所に連絡し、指示を仰ぎましょう。

免責審尋を弁護士に依頼するメリット

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精神的な負担の軽減

免責審尋は、精神的な負担が大きいものです。弁護士に依頼することで、精神的な負担を軽減し、安心して審尋に臨むことができます。

専門家による的確なアドバイス

弁護士は、免責審尋で聞かれそうな質問を想定し、的確なアドバイスをしてくれます。

また、回答に不安がある場合は、事前に相談することもできます。

同席によるサポート

弁護士に依頼すれば、免責審尋に同席してもらうことも可能です。

ただし、裁判所によっては同席が認められない場合もあります。

弁護士が同席することで、精神的な支えとなり、落ち着いて質問に答えることができるでしょう。

免責審尋が省される場合も

弁護士が代理人として適切に準備・対応することで、免責審尋が省略され、書面審理で完了する可能性もあります。

特に、同時廃止事件で免責不許可事由がないか軽微な場合には、その可能性が高まります。

免責審尋に関するよくある質問(Q&A)

書類

ここでは、免責審尋に関してよく寄せられる質問とその回答をまとめます。

Q1. 免責審尋には、どのような服装で行けばいいですか?

A1. 服装に特に決まりはありません。

しかし、裁判官に良い印象を与えるためには、清潔感のある、落ち着いた服装を心がけましょう。

ジャケットなどのフォーマルな服装でなくても構いませんが、ジーンズやTシャツなどのカジュアルすぎる服装は避けた方が無難です。

Q2. 免責審尋でうまく答えられるか不安です。どうすればいいですか?

A2. 事前に弁護士と打ち合わせを行い、想定質問への回答を準備しておきましょう。

また、弁護士に免責審尋に同席してもらうこともできるため、精神的な支えとなり、落ち着いて質問に答えることができるでしょう。

Q3. 免責審尋で嘘をついたらどうなりますか?

A3. 免責不許可事由に該当し、免責が認められない可能性があります。

また、悪質な場合は、詐欺破産罪などの刑事罰に問われる可能性もあります。免責審尋では、必ず正直に答えるようにしましょう。

Q4. 免責審尋に遅刻したり、欠席したりしたらどうなりますか?

A4. 裁判官に悪い印象を与え、免責の判断に悪影響を及ぼす可能性があります。やむを得ない事情で遅刻や欠席をする場合は、必ず事前に裁判所に連絡し、指示を仰ぎましょう。

Q5. 免責審尋の結果はいつ分かりますか?

A5. 通常、免責審尋の終了後1~2週間程度で書面で通知されます。ただし、事案によっては、結果が出るまでにさらに時間がかかる場合もあります。

Q6. 免責が認められなかった場合はどうなりますか?

A6. 免責が認められなかった場合は、即時抗告という不服申し立ての手続きを行うことができます。また、再度、自己破産の申立てを行うこともできますが、前回の免責許可決定から7年を経過している必要があります。

Q7. 免責審尋は必ず行われますか?

A7. いいえ、必ず行われるわけではありません。

特に、同時廃止事件で免責不許可事由がないか軽微な場合には、免責審尋が省略され、書面審理のみで免責許可決定が出されることもあります。

Q8. 集団審尋ではどのように進行しますか?

A8. 複数の債務者が同時に裁判官から説明や質問を受けます。一般的な説明や形式的な質問が中心となるため、個別に詳細な事情を尋ねられることは少ないです。

ただし、裁判官から個別に質問される可能性もあるため、自分の番が来た時に慌てないよう、心の準備をしておきましょう。

まとめ:免責審尋で不許可になることはまずありません

免責審尋は、自己破産の手続きにおいて、免責許可を得るための重要なステップです。裁判官からの質問に対して、正直かつ誠実に答えることが最も重要です。

そのためには、事前の準備をしっかりと行い、自身の状況を正確に把握しておくことが大切です。また、弁護士に依頼することで、精神的な負担を軽減し、より安心して免責審尋に臨むことができるでしょう。

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