「クレジットカードの審査に何度も落ちる」
「なぜかローンが組めない」
そんな経験をお持ちの方は多いのではないでしょうか。
これらの問題は、下記の原因が考えられます。
- 債務整理歴がありブラックリストに入っている
- ブラックリストから解除された直後
- ローンを1回も利用したことがない
クレヒスを育てるには、携帯の分割購入かクレジットカードの少額利用を続けてください。
半年から1年間滞納なく支払い続ければ、徐々に高額なローンや上位クレジットカードの審査に通るはずです。
本記事では、クレヒスの基礎知識から具体的な育て方、確認方法まで詳しく解説します。
「半年修行すれば大丈夫」という巷の噂の真相も含め、実際の体験談を交えながら説明していきます。
目次
クレヒス(クレジットヒストリー)とは

クレジットヒストリーとは、個人の信用取引に関する履歴を記録したデータベースのことです。
クレジットカードやローンの利用履歴
クレジットカードやローンの利用履歴は、クレヒスの中核を成す重要な情報です。
これには、申込情報、契約内容、支払い状況、残高情報などが詳細に記録されています。
金融機関は、これらの情報を総合的に分析して、申込者の信用度を判断します。
特に、過去24か月間の支払い履歴は審査において重要視されます。
利用履歴の中で最も重要なのは、支払い遅延の有無です。
1日でも支払いが遅れると、その記録が残ってしまいます。
一方で、長期間にわたって遅延なく支払いを続けている履歴は高く評価されます。
このため、少額でも継続的な利用と確実な支払いを心がけることが重要です。
クレヒスは開示請求で確認できる
自分のクレヒスを確認するには、信用情報機関への開示請求が最も確実な方法です。
日本にはCIC、JICC、全国銀行個人信用情報センターの3つの主要な信用情報機関があり、それぞれに開示請求を行うことができます。
開示請求により、現在の信用状況、過去の延滞履歴、申込履歴などを詳細に把握できます。
開示請求の方法は、インターネット、郵送、窓口の3つがあります。
最も便利なのはインターネット経由での開示で、24時間いつでも申請可能で、通常1時間以内に結果を確認できます。
費用は各機関とも500円から1000円程度で、クレジットカードやコンビニ払いで支払えます。
クレヒスの育て方

効果的なクレヒスの育て方には、段階的なアプローチが必要です。まず現在の信用状況を正確に把握し、その上で適切な戦略を立てることが重要です。
延滞は絶対にNG
クレヒス育成において、延滞は最も避けるべき行為です。
たとえ1日でも支払いが遅れると、その記録が信用情報に残り、今後の審査に悪影響を与えます。
延滞情報は、軽微なものでも2年間、重篤なものでは5年間記録が残り続けます。
このため、支払い期日の管理は極めて重要です。
延滞を防ぐための具体的な方法として、自動引き落としの設定、支払い期日のカレンダーへの記録、余裕を持った口座残高の維持などがあります。
審査の緩いカードを申し込む
クレヒスの育成を始める際は、比較的審査が通りやすいカードから申し込むことが効果的です。
流通系カードや消費者金融系カードは、一般的に審査基準が柔軟で、初心者でも承認を得やすい傾向があります。
まずは1枚のカードで実績を作り、その後段階的により条件の良いカードに申し込むという戦略が有効です。
審査の緩いカードを選ぶ際の注意点として、年会費の有無、還元率、利用可能枠などを比較検討することが重要です。
また、申し込み前には必ず公式サイトで申込条件を確認し、自分が条件を満たしているかを慎重に判断してください。
無計画な多重申込は、かえって審査に悪影響を与える可能性があります。
少額ローンを組む【スマホの分割】
スマートフォンの分割払いは、クレヒス育成に非常に有効な方法です。
携帯電話会社との分割払い契約も信用情報に記録され、毎月確実に支払いを行うことで良好な履歴を構築できます。
特に、クレジットカードを持てない状況の人にとって、スマホ分割は最も身近で実用的なクレヒス育成手段といえます。
スマホ分割によるクレヒス育成のメリットは、日常的に必要な支出でありながら、確実に毎月の支払い実績を作れることです。
また、分割期間は通常24か月程度であり、この期間を通じて継続的な信用履歴を構築できます。
重要なのは、契約時に自分の支払い能力を正確に把握し、無理のない範囲で契約することです。
少額の利用を続ける【半年~1年程度】
少額利用の継続は、クレヒス育成における王道的な方法です。
月額数千円程度の範囲で、公共料金、通信費などを定期的にカード払いにし、必ず期日までに全額を支払います。
この方法の最大の利点は、日常生活の中で自然にクレヒスを育てられることです。
半年から1年という期間設定には、信用情報の評価期間との関係があります。
金融機関は一般的に、直近6か月から1年間の支払い履歴を重視して審査を行います。
このため、最低でも半年間、理想的には1年間の継続利用により、安定した支払い能力を証明することができます。
残高不足に気を付ける
残高不足による延滞は、クレヒス育成において最も避けるべきトラブルの一つです。
引き落とし日に口座残高が不足していると、自動的に延滞扱いとなり、信用情報に悪影響を与えます。
このため、支払い予定額の2倍程度の残高を常に口座に維持することを強く推奨します。
残高不足を防ぐための具体的な対策として、家計簿アプリの活用、定期預金からの自動入金設定、給与振込口座との統一などが有効です。
また、複数のクレジットカードを利用している場合は、引き落とし日と金額を一覧表にまとめ、視覚的に管理できるようにすることが重要です。
延滞が続いている場合
既に延滞が続いている状況では、まず現在の延滞を解消することが最優先です。
延滞が長期化すると、信用情報への悪影響が拡大し、将来の金融取引に深刻な支障をきたします。
可能な限り早急に延滞金額を支払い、その後は絶対に延滞を発生させない体制を構築することが重要です。
延滞解消の具体的な方法として、カード会社との支払い計画の相談、家計の見直し、副収入の確保などが考えられます。
返済のめどが立たなくなった時は、債務整理などの法的解決手段を検討するか、弁護士や司法書士などの専門家に相談することが適切な対応です。
クレヒスに登録される情報と保存期間

クレヒスに記録される情報は多岐にわたり、その保存期間も情報の種類によって異なります。
クレジット情報
クレジット情報は、クレジットカードやローンの契約内容および利用状況に関する情報です。
- 契約年月日
- 契約金額
- 利用限度額
- 支払回数
- 過去24か月間の支払履歴など
この情報は、金融機関が新規申込者の返済能力を判断する際の最も重要な材料となります。
クレジット情報の中で特に重視されるのは、入金状況を示す記号です。
「$」マークは正常な支払いを、「A」は延滞を、「P」は一部入金を示します。
24か月間すべてが「$」マークで埋まっていれば、非常に優良な顧客として評価されます。
逆に「A」マークが複数あると、審査で不利になります。
クレジット情報の改善には時間がかかりますが、決して焦ってはいけません。
地道に正しい支払いを続けることが、最も確実な改善方法です。
申込情報
申込情報は、クレジットカードやローンの申込履歴に関する情報です。
申込年月日、申込商品名、支払予定回数、照会会社名などが記録されます。
この情報は申込から6か月間保存され、金融機関が申込者の他社申込状況を把握するために利用されます。
申込情報で注意すべきは、短期間での多重申込です。1か月間に3社以上申し込むと「申込ブラック」と呼ばれる状態になり、審査に通りにくくなります。
これは、資金に困って手当たり次第に申し込んでいると判断されるためです。
申込は計画的に行い、審査結果を待ってから次の申込を検討することが重要です。
利用記録
利用記録は、金融機関が既存顧客の信用状況を確認するために信用情報を照会した記録です。
これには定期的な途上与信、増額審査、商品案内のための照会などが含まれます。
利用記録は照会から6か月間保存され、申込者がどの程度金融機関からの関心を集めているかを示す指標となります。
利用記録が多い場合、それは既存の取引で良好な実績を積んでいることを示している場合があります。
一方で、延滞などのトラブルがある場合の調査目的での照会も含まれるため、記録の内容を慎重に分析する必要があります。
正常な取引関係では、利用記録は信用状況の良さを示すプラス要素となります。
保存期間
信用情報の保存期間は、情報の種類と重要度によって厳格に定められています。
- 照会記録:6か月間
- 申込情報:6か月間
- クレジット情報:契約終了から5年間
- 延滞情報:延滞解消から1年間から5年間
- 債務整理:5年から10年間
最も長期間保存されるのは、重大な金融事故情報です。
自己破産、個人再生、任意整理などの債務整理情報は5年間から10年間保存されます。
また、強制解約や代位弁済などの情報も5年間保存されます。
これらの情報が記録されている間は、新規の金融取引に重大な制約を受けることになります。
クレヒスは3つの信用情報機関で共有される

日本の信用情報は、CIC、JICC、全国銀行個人信用情報センターの3つの機関で管理されています。
CIC(株式会社シー・アイ・シー)
CICは、主にクレジットカード会社、信販会社、リース会社、消費者金融、携帯電話会社などが加盟する信用情報機関です。
特にクレジットカードの利用履歴や携帯電話の分割払い情報が詳細に記録されており、消費者の日常的な信用取引の履歴を把握するのに最適な機関といえます。
CICの特徴は、毎月の支払い状況が詳細に記録されることです。
過去24か月間の入金状況が月ごとに記号で表示されるため、支払い履歴の良し悪しが一目で分かります。
この詳細な記録により、金融機関は申込者の支払い能力をより正確に判断できます。
JICC(株式会社日本信用情報機構)
JICCは、消費者金融、信販会社、リース会社、保証会社、金融機関などが加盟する信用情報機関です。
特に消費者金融からの借入情報や保証会社による代位弁済情報が詳細に記録されており、申込者の借入状況を把握するのに重要な役割を果たしています。
JICCの大きな特徴は、貸金業法に基づく総量規制の確認に使用されることです。
年収の3分の1を超える借入を防ぐため、消費者金融各社はJICCの情報を参照して融資額を決定します。
このため、複数の消費者金融から借入がある場合、JICCの情報が極めて重要になります。
全国銀行個人信用情報センター
全国銀行個人信用情報センターは、銀行、信用金庫、信用組合、農協などが加盟する信用情報機関です。
住宅ローン、自動車ローンなどの各種ローン情報や、銀行系クレジットカードの情報が記録されています。
3つの機関の中では最も保守的で、審査基準も厳格な傾向があります。
この機関の最大の特徴は、官報情報が記録されることです。
自己破産、民事再生などの裁判所での手続き情報が官報から取得され、10年間保存されます。
これにより、重大な金融事故の履歴を長期間にわたって追跡できます。住宅ローンなどの高額融資では、この情報が特に重視されます。
全国銀行個人信用情報センターの情報は、銀行取引において極めて重要です。
クレヒスに傷が付く原因

クレヒスに傷が付く原因は多岐にわたりますが、最も多いのは支払いの延滞です。
支払いや返済の延滞・遅延
支払いや返済の延滞・遅延は、クレヒスに最も直接的で深刻な悪影響を与える要因です。
クレジットカードの支払い、各種ローンの返済、携帯電話料金の支払いなど、あらゆる信用取引において、期日を守ることが信用の基本となります。
1日でも遅れると延滞記録が残り、将来の審査に影響します。
延滞の深刻度は、期間と頻度によって決まります。
数日程度の軽微な延滞でも記録は残りますが、61日以上または3か月以上の延滞は「異動情報」として特に重要視されます。
この異動情報が記録されると、新規の融資やクレジットカードの取得が極めて困難になります。
高額商品の購入
高額商品の購入自体は問題ありませんが、返済能力を超えた無計画な購入は信用情報に悪影響を与える可能性があります。
特に、複数の高額商品を短期間で購入したり、リボ払いや分割払いを多用したりすると、支払い管理が困難になり、延滞リスクが高まります。
高額商品購入で注意すべきは、総返済額と月々の支払額を正確に把握することです。
特にリボ払いは、月々の支払額が少ないため安易に利用しがちですが、利息負担が重く、完済まで長期間を要します。
計画性のない利用は、将来的に返済困難に陥る原因となります。
クレジットカードの多重申し込み・短期解約
クレジットカードの多重申込は、申込ブラックと呼ばれる状態を引き起こし、審査に悪影響を与えます。
一般的に、1か月間に3社以上、半年間に5社以上の申込を行うと、資金に困っていると判断され、審査に通りにくくなります。
申込情報は6か月間記録されるため、計画的な申込が重要です。
短期解約も信用情報に悪影響を与える行為の一つです。
特に、入会特典目的での申込・即解約は、カード会社から悪質な利用者として判断される可能性があります。
一度契約したカードは、最低でも1年間は利用を続けることが望ましいとされています。
自己破産・債務整理などの金融事故
自己破産、個人再生、任意整理などの債務整理は、信用情報において最も深刻な記録とされます。
これらの情報は「異動情報」として5年から10年間記録され、その間は新規の融資やクレジットカードの取得が極めて困難になります。
ただし、債務整理は合法的な借金解決手段であり、返済困難な状況では積極的に検討すべき選択肢です。
債務整理の種類によって、信用情報への影響期間が異なります。
任意整理は約5年間、個人再生も約5年間、自己破産は5年から10年間記録されます。
クレヒスに傷が付くとどうなる?

クレヒスに傷が付くと、金融取引全般において制約を受けることになります。
クレジットカードの審査が不利になる
クレヒスに傷があると、クレジットカードの審査で大幅に不利になります。
特に、銀行系カードや航空会社系カードなど、審査が厳格とされるカードの取得はほぼ不可能になります。
流通系カードや消費者金融系カードでも、審査基準が通常より厳しくなり、承認される可能性は大幅に低下します。
審査に不利な影響を与える期間は、傷の種類によって異なります。
延滞情報は1年から5年間、債務整理情報は5年から10年間影響を与えます。
この期間中は、どれだけ収入が安定していても、過去の信用事故を理由に審査で落とされる可能性が高くなります。
ローンが組めなくなる
クレヒスに傷があると、住宅ローン、自動車ローンなど、あらゆる種類のローン審査で不利になります。
特に高額で長期間の住宅ローンでは、信用情報が重視されるため、軽微な延滞履歴でも審査に大きな影響を与える可能性があります。
金融機関は、過去の返済実績を基に将来の返済能力を判断するからです。
ローン審査では、信用情報だけでなく年収や勤続年数なども総合的に判断されますが、信用事故の記録があると、他の条件がどれだけ良好でも承認は困難になります。
特に自己破産や個人再生などの重大な事故情報がある場合、記録が消えるまでの5年から10年間は、ほぼすべてのローンが利用できません。
クレヒスが全くない人も不利になる
クレヒスが全くない状態は「スーパーホワイト」と呼ばれ、信用事故があるのと同様に審査で不利になる場合があります。
30歳を超えてもクレジットカードやローンの利用履歴が全くない場合、金融機関は「過去に重大な金融事故を起こして記録が消えた人」と判断する可能性があるからです。
スーパーホワイトの状態から抜け出すには、段階的にクレヒスを構築していく必要があります。
まず携帯電話の分割払いから始め、その後審査の緩いクレジットカードに申し込むという方法が効果的です。
急激に複数のサービスに申し込むと、かえって審査に悪影響を与える可能性があります。
よいクレヒスを積み上げるとどんなメリットがある?

良好なクレヒスを積み上げることで、金融取引において数多くのメリットを享受できます。
- クレジットカードの審査で有利になる
- 年会費無料のゴールドカードなどを取得しやすくなる
- 利用限度額が上がる
- ローンの金利が下がる
ローン分野では、住宅ローンで優遇金利を受けられたり、自動車ローンで低金利での借入が可能になったりします。
良好なクレヒスは金融機関からの信頼の証であり、より有利な条件での融資を受けられるのです。
長期的に見ると、金利の差は総支払額に大きな影響を与えます。
よくある質問

クレヒスに関してよく寄せられる質問にお答えします。
クレヒス修行は本当に半年で効果があるのか?
半年間の継続利用で一定の効果は期待できます。
より確実な結果を得るためには1年程度の継続をお勧めします。
複数のカードを持つべきか?
最初は1枚から始めて、安定した利用実績を積んでから2枚目を検討することをお勧めします。
いきなり複数枚申し込むと申込ブラックになるリスクがあります。
まとめ:少額のローンから1年弱かけて育てていく

クレヒスの育成は、少額のローンやクレジットカードの継続利用から始め、1年弱かけて着実に実績を積み重ねることが最も確実な方法です。
急がば回れの精神で、無理のない範囲で継続的に取り組むことが成功の鍵となります。
半年修行という言葉もありますが、より安定した結果を得るためには、10か月から1年程度の期間を設定することをお勧めします。
この期間中は、月数千円から1万円程度の少額利用を継続し、必ず期日までに全額を支払うことを心がけてください。
借金の滞納が原因の場合は弁護士に相談

既に借金の滞納が発生している場合は、クレヒス育成よりも先に、根本的な借金問題の解決が必要です。
滞納が続いている状況では、新たなクレヒス育成を行っても意味がありません。
まず現在の問題を解決することが優先されます。
借金問題の解決には、借金を減らしたりゼロにできる債務整理という手続きがあります。
当法律事務所では、借金問題に関する無料相談を実施しており、あなたの状況に最適な解決策をご提案いたします。
一人で悩まず、まずはお気軽にご相談ください。

法律事務所FORWARD 代表弁護士
監修者:保坂 康介(ほさか こうすけ)
弁護士登録から11年が経過し、これまで一つ一つの案件に丁寧に向き合い、着実に実績を積み重ねてまいりました。借金問題解決を強みとしており、今後も皆様と共に前進し、弁護士として的確な法的サポートを提供できるよう努めてまいります。

