耳鳴りがしたと思ったら、視界がだんだん暗くなりバタン…
過労で倒れる原因は人それぞれですが、気づいたら床に転がっていた、病院のベッドの上だったということが多いです。
実際に過労で倒れるとはどんな感じなのか、どのような倒れ方をするのか、体験談を知りたいと思う方も多いでしょう。
本記事では、過労による倒れ方の実情や前兆、体験談を詳しく解説します。
自分の体からの警告サインを見逃せば本当に過労で倒れてしまいます。
もしあなたが過労で倒れそうと感じているなら、仕事を休むキッカケになれば幸いです。
\確実に会社を辞める方法/
目次
過労の原因

過労の原因は多岐にわたりますが、現代社会特有の働き方や生活習慣が大きく関係しています。
睡眠不足
睡眠不足は過労の直接的な原因の一つです。
十分な睡眠時間を確保できないことで、体の回復機能が働かず、疲労が蓄積していきます。
理想的な睡眠時間は7〜8時間とされていますが、仕事の都合や生活習慣により、この時間を確保できない人が多いのが現状です。
睡眠時間だけでなく、睡眠の質も重要で、ストレスや環境要因により深い眠りが得られない場合も過労の原因となります。
睡眠不足が続くと、免疫力の低下、集中力の減退、情緒不安定などの症状が現れ、さらに睡眠の質が悪化する悪循環に陥ります。
長時間労働や残業のストレス
長時間労働と残業によるストレスは、現代の過労問題の中心的な原因です。
月80時間を超える残業は「過労死ライン」と呼ばれ、健康に深刻な影響を与えるとされています。
長時間労働は単に体力を消耗するだけでなく、精神的な負担も大きくなります。
仕事の責任感やプレッシャー、人間関係のストレスが重なることで、心身ともに疲弊していきます。
職場の雰囲気や企業文化も大きく影響し、長時間労働が当然視される環境では、個人の努力だけでは問題を解決することが困難です。
職場環境の改善と個人の意識改革の両方が必要な問題です。
過労のストレスによって受けるダメージ

過労によるストレスは、体の様々な部分に深刻なダメージを与えます。これらのダメージは一時的なものではなく、長期間にわたって健康に影響を及ぼす可能性があります。
血圧の上昇⇒心不全、脳出血など
過労によるストレスは血圧を大幅に上昇させ、心不全や脳出血などの重篤な疾患を引き起こすリスクを高めます。
ストレスホルモンであるコルチゾールやアドレナリンの分泌が増加することで、血管が収縮し血圧が上昇します。
高血圧状態が継続すると、心臓に過度な負担がかかり、心筋の機能が低下して心不全を発症する可能性があります。
また、脳血管への圧力が高まることで、血管壁が破れて脳出血を起こすリスクも増加します。
特に動脈硬化が進行している場合は、わずかな血圧上昇でも血管の破裂を引き起こす可能性があります。
過労による血圧上昇は一時的なものではなく、慢性的な高血圧症へと進行することが多いため、早期の発見と治療が重要です。
自律神経の乱れ⇒胃腸炎、神経痛
過労によるストレスは自律神経系に大きな影響を与え、胃腸炎や神経痛などの様々な症状を引き起こします。
自律神経は交感神経と副交感神経のバランスにより、体の各機能を調節しています。
しかし、過労により交感神経が過度に刺激され続けると、このバランスが崩れます。
胃腸系では、胃酸の過剰分泌や腸の蠕動運動の異常により、急性胃腸炎や過敏性腸症候群などを発症することがあります。
自律神経の乱れを改善するには、十分な休息とストレス管理、規則正しい生活習慣が重要です。
症状が継続する場合は、心療内科や神経内科での専門的な治療が必要になります。
過労の倒れ方はどんな感じ?

過労で倒れる時は、多くの場合突然やってきます。しかし、実際にはその前に体が発する警告サインがあることが多いのです。
耳鳴りがして視界が暗くなる
過労で倒れる際の典型的な前兆として、突然の耳鳴りと視界の暗転があります。
これは血圧の急激な変動や脳への血流不足によって起こる現象です。
まず「キーン」という高い音の耳鳴りが始まり、その直後に目の前が暗くなってきます。
視界の周辺から徐々に暗くなり、最終的には完全に見えなくなることが多いです。
この段階で座り込むか、手近な壁にもたれかかることができれば、完全に倒れることを避けられる場合もあります。
しかし、多くの場合は数秒から数十秒という短時間で意識を失います。
耳鳴りと視界の異常を感じたら、すぐに安全な場所に移動し、座り込むことが重要です。
気づいたら床に倒れている
過労による失神では、本人が倒れる瞬間の記憶がないことが特徴的です。
前兆を感じた次の瞬間には、すでに床や地面に倒れている状態で意識を取り戻すケースがほとんどです。
倒れている時間は通常数分から十数分程度で、意識を失っている間の記憶は完全に抜け落ちています。
目を開けた時には、周囲の人が心配そうに覗き込んでいたり、救急車を呼ぼうとしている状況に驚くことも多いです。
倒れた際に頭や体を打撲している場合もあるため、意識が戻っても無理に起き上がらず、体の状態を確認することが大切です。
目を開けたら病院だったという場合も
過労による倒れ方が重篤な場合、意識を失った状態で救急搬送され、病院で目を覚ますケースもあります。
職場や外出先で倒れた場合、周囲の人が救急車を呼び、そのまま病院へ運ばれることが多いです。
病院で目を覚ました時には、点滴を受けている状態で、医師から過労やストレスによる失神だと説明を受けることになります。
この場合、脱水症状や栄養不足、極度の疲労が重なっていることが多く、数日間の入院が必要になる場合もあります。
過労で倒れる前兆8選

過労で倒れる前には、必ずといっていいほど体からの警告サインがあります。
全身のだるさや疲労感
過労の初期症状として最も多いのが、全身のだるさと取れない疲労感です。
十分な睡眠を取っても疲れが残り、朝起きた時点ですでに疲労を感じるようになります。
体が鉛のように重く感じられ、普段なら軽々とできる作業も大きな負担に感じられます。
この疲労感は休息を取っても回復せず、日を追うごとに悪化していくことが特徴です。
体の疲労は心の疲労とも直結しており、物事に対する意欲や集中力も低下します。
全身のだるさを感じたら、それは体からの重要なメッセージであり、無視せずに適切な休息を取ることが必要です。
胸痛
過労による胸痛は、心臓への負担が増加していることを示す重要なサインです。
ストレスや長時間労働により血圧が上昇し、心臓に過度な負荷がかかることで胸の痛みが生じます。
痛みの種類は人によって異なり、鋭い痛み、圧迫感、締め付けられるような痛みなど様々です。
胸痛は突然現れることもあれば、徐々に強くなることもあります。
胸痛が数分以上続いたり、頻繁に起こったりする場合は、心筋梗塞や狭心症のリスクも考えられるため、すぐに医療機関を受診することが重要です。
胸痛を軽視せず、体のSOSサインとして受け取り、適切な対処を行うことが必要です。
冷汗
過労による冷汗は、自律神経の乱れが原因で起こる症状です。
通常の汗と違い、体温調節とは関係なく、急に冷たい汗が大量に出ることが特徴です。
額や手のひら、背中などから冷たい汗が流れ、体温が下がったように感じることもあります。
冷汗は特に緊張やストレスを感じる場面で現れやすく、会議中や重要な作業中に突然始まることが多いです。
この症状が現れた時は、血圧の変動や心臓への負担が大きくなっている可能性があります。
冷汗と同時に動悸や息切れを感じる場合は、より危険なサインである可能性が高いです。
冷汗が頻繁に出るようになったら、体が限界に近づいているサインとして受け取り、すぐに休息を取ることが重要です。
息切れ
過労による息切れは、心肺機能への負担が増加していることを示します。
普段なら楽にできる軽い運動や階段の上り下りで、異常に息が切れるようになります。
デスクワーク中でも突然息苦しさを感じたり、深呼吸をしても十分に酸素を取り込めない感覚になったりします。
特に夜間に息切れを感じる場合は、心不全の初期症状の可能性もあるため注意が必要です。
息切れと同時に胸痛や冷汗を伴う場合は、すぐに医療機関を受診することが重要です。
軽い息切れでも継続する場合は、体からの重要な警告として受け取り、適切な休息と医師の診察を受けることをお勧めします。
手足のしびれ
過労による手足のしびれは、血行不良や神経への圧迫が原因で起こります。
長時間同じ姿勢での作業や極度のストレスにより、血流が悪くなり、手や足にしびれを感じるようになります。
最初は軽いピリピリ感から始まり、徐々に感覚が鈍くなったり、力が入りにくくなったりします。
足のしびれは座りっぱなしの状態が続くことで起こりやすく、立ち上がった時にふらつきを感じることもあります。
手足のしびれを感じたら、適度な休憩を取り、ストレッチや軽い運動で血行を促進することが大切です。
症状が改善しない場合は、神経内科での診察を受けることをお勧めします。
頭痛
過労による頭痛は、緊張型頭痛と呼ばれるタイプが最も多く見られます。
首や肩の筋肉が緊張し、血行が悪くなることで頭痛が生じます。
痛みは頭全体を締め付けられるような感覚で、鈍痛が持続することが特徴です。
長時間のデスクワークや精神的ストレスにより、首から肩にかけての筋肉が硬くなり、頭痛を引き起こします。
過労による頭痛は、通常の頭痛薬では効果が限定的で、根本的な疲労を取り除かない限り改善しません。
頭痛と同時に吐き気やめまいを感じる場合は、脳への血流不足や血圧の異常が考えられるため、すぐに医療機関を受診することが重要です。
腹痛が収まらない
過労による腹痛は、ストレスが胃腸に与える影響によって起こります。
過度なストレスや緊張状態が続くと、胃酸の分泌が増加し、胃の粘膜が傷つけられることで腹痛が生じます。
痛みは胃のあたりから始まることが多く、キリキリとした痛みや重苦しい感じが続きます。
食事を取った後に痛みが強くなったり、空腹時に痛みを感じたりすることもあります。
腹痛が長期間続く場合は、胃潰瘍や十二指腸潰瘍のリスクも高まります。
特に血便や黒い便が出た場合は、すぐに医療機関を受診することが重要です。
食事量が減っている
過労による食欲不振は、体が発する重要な警告サインの一つです。
ストレスや疲労により自律神経のバランスが崩れ、胃腸の働きが低下することで食欲が減退します。
普段なら美味しく感じられる食事も味がしなくなったり、少量でも満腹感を感じたりするようになります。
食事量の減少は栄養不足を招き、さらに体力や免疫力の低下につながる悪循環を生みます。
また、食事を取らないことでエネルギー不足となり、倒れるリスクも高まります。
食事量の減少を感じたら、無理に大量の食事を取ろうとせず、少量でも栄養価の高い食べ物を摂取することが大切です。
過労で倒れた体験談3選

実際に過労で倒れた方々の体験談をご紹介します。
体験談1:30代男性会社員Aさんの場合
「営業職で毎日12時間以上働いていました。月の残業時間は100時間を超えることもありました。
体のだるさは感じていましたが、若いから大丈夫だと思っていました。
ある日の午後、突然耳鳴りがして視界が暗くなり、気がついたら病院のベッドにいました。
医師からは極度の疲労による失神と診断され、3日間入院することになりました。
それまで健康には自信があったので、まさか自分が倒れるとは思いませんでした。
退院後は働き方を見直し、定時帰宅を心がけるようになりました。」
体験談2:20代女性事務員Bさんの場合
「繁忙期で連日深夜まで残業が続いていました。睡眠時間は毎日4時間程度でした。
頭痛と肩こりがひどく、食欲もありませんでした。
ある朝、出社準備をしている時に突然冷汗が出て、そのまま倒れてしまいました。幸い重度の過労ではなく、少し止んだら直りました。
それまで過労で倒れるなんて他人事だと思っていましたが、自分の体の限界を知りました。現在は有給休暇を取って、仕事に復帰しています。」
過労チェックリスト
ここでは、厚生労働省の資料から引用した過労のチェックリストをご紹介します。
14個中7個以上当てはまったら、あなたの疲労度は非常に高いです。
過労で倒れる前に、休むかストレスを解消する方法を見つけてください。
- イライラする
- 不安だ
- 落ち着かない
- ゆううつだ
- よく眠れない
- 体の調子が悪い
- 物事に集中できない
- することに間違いが多い
- 仕事中、強い眠気に襲われる
- やる気が出ない
- へとへとだ
- 朝、起きた時、ぐったりした疲れを感じる
- 以前とくらべて、疲れやすい
- 食欲がないと感じる
疲労蓄積度
0~1 低いと考えられる
2~3 やや高いと考えられる
4~5 高いと考えられる
6~7 非常に高いと考えられる
労働者の疲労蓄積度自己診断チェックリスト(2023 年改正版)
まとめ:休むことは逃げではありません

過労で体が動かなくなったときに休むことは、決して逃げではありません。
休養は単なる休みではなく、あなたの体を守るために不可欠な行動です。
無理を続ければ、心身が限界を超えて取り返しのつかない事態に至ることは明らかです。
過労で倒れ、心身を壊してからでは遅いです。
過労で倒れそう、もう辞めたい…という方は
もし倒れそうなほど追い詰められている場合は、休養だけでなく退職も選択肢に入れるべきかもしれません。
倒れそうなほど忙しい職場は、たとえ休んでもいずれ同じ職場に復帰する必要があるからです。
当弁護士事務所では、心理カウンセラーの資格を持つ弁護士が無料相談を受け付けています。
交渉から慰謝料請求まで一貫して行うことができますので、ぜひお気軽にご相談ください。
\確実に会社を辞める方法/

法律事務所FORWARD 代表弁護士
監修者:保坂 康介(ほさか こうすけ)
弁護士登録から11年が経過し、これまで一つ一つの案件に丁寧に向き合い、着実に実績を積み重ねてまいりました。借金問題解決を強みとしており、今後も皆様と共に前進し、弁護士として的確な法的サポートを提供できるよう努めてまいります。

