インターネット上で「スマホで写真を送るだけで月50万円が稼げる」と宣伝している株式会社ランスの副業案件に注目が集まっています。
しかし、この副業は典型的な詐欺の手口であり、実際には高額な費用を請求される危険性があります。
本記事では、株式会社ランスの副業がなぜ詐欺と判断されるのか、その根拠と具体的な手口、そして万が一被害に遭った場合の相談先について詳しく解説します。
「簡単に稼げる」という甘い言葉に騙されないよう、正しい知識を身につけることが重要です。
目次
株式会社ランスの副業は「タスク詐欺」である

結論から述べると、株式会社ランスが提供する副業は、消費者庁や警察が注意喚起している「タスク詐欺」の典型的なパターンに該当します。
タスク詐欺とは、スマホで簡単な作業を行うだけで高額な報酬が得られると謳い、実際には参加者から高額な費用を搾取する悪質な手口です。
株式会社ランスの副業案件は、写真をスマホから送信するだけで収益が得られるという触れ込みで勧誘を行っています。
しかし、実際には2000円のマニュアル購入から始まり、最終的には12万円のプラン登録、さらにキャンセルを申し出ると225万円もの違約金を請求されるという被害が報告されています。
このような手口は、消費者庁が令和6年以降に注意喚起を行っている「動画をスクリーンショットした画像を送れば報酬がもらえる」とうたう副業詐欺と構造が酷似しています。
株式会社ランスの副業が詐欺である根拠

株式会社ランスの副業が詐欺であると判断される根拠は複数存在します。
以下では、その主要な根拠を4つの観点から詳しく説明します。
典型的な「スクショ副業詐欺」の手口だから
株式会社ランスの副業は、消費者庁が警告している「スクショ副業詐欺」の典型的な手口と完全に一致しています。
消費者庁の注意喚起によれば、スマホで見たSNS広告をきっかけに「動画をスクリーンショットした画像を送れば報酬がもらえる」と勧誘され、最終的に作業ミスなどの名目で高額送金を要求される被害が多数報告されています。
株式会社ランスのケースでは、スクリーンショットではなく写真という違いがありますが、スマホの画像を送るだけで高額報酬という構造は全く同じです。
このような副業詐欺は「タスク詐欺」とも呼ばれ、簡単な作業で高収入を得られるという非現実的な条件を提示することで、冷静な判断力を失わせる手法を用いています。
こうした類似性から、株式会社ランスの副業は詐欺である可能性が極めて高いと判断できます。
収益の仕組みが不明だから
株式会社ランスの副業案件において、最も疑問視されるのは収益発生の仕組みが全く説明されていない点です。
なぜスマホに保存されている写真を送信するだけで月50万円という高額な報酬が発生するのか、その経済的な根拠が一切示されていません。
複数の調査サイトの情報によると、株式会社ランスの公式サイトには「AIが高単価画像を完全自動で選択する」という説明があります。
しかし、どのような写真がどのように収益化されるのか、買い取った写真をどのように活用して利益を生み出すのかといった具体的な説明は皆無です。
このような非現実的な条件設定は、収益の仕組みが実在しないことを示唆しています。
健全なビジネスモデルであれば、参加者に対して収益構造を明確に説明できるはずであり、この点の欠如は詐欺案件の典型的な特徴といえます。
送金先口座が代表の個人口座だから
株式会社ランスに支払いを行う際、送金先が法人口座ではなく代表者である福原浩一氏の個人口座になっているという報告が複数あります。
個人口座への振込は詐欺の典型です。
通常、株式会社として登記され正規に事業を行っている企業であれば、取引先や顧客からの入金は法人名義の口座で受け付けるのが一般的です。
実際、タスク詐欺の被害者からは「振り込んだ口座のほとんどがすでに凍結されており、残高もほとんどない状態だった」という証言があります。
株式会社ランスの場合も、個人口座を使用することで資金の追跡を困難にし、いざという時には口座を放棄して逃げることが可能な体制を整えていると推測されます。
勤め先の会社にも連絡してくるから
株式会社ランスの副業詐欺において特に悪質なのは、被害者が支払いを拒否したり、キャンセルを申し出たりすると、勤務先の会社にまで連絡をしてくるという点です。
某法律事務所への相談によれば、参加者が高額なプラン登録を拒否したり、契約の解除を求めたりすると、株式会社ランス側は「契約違反だ」「法的措置を取る」などと脅迫的な言動を行うケースがあります。
さらに、被害者の勤務先を調査して直接連絡を入れ、「あなたの会社の社員が契約を履行しない」といった内容の苦情を伝えることで、社会的な圧力をかけてくることも報告されています。
健全なビジネス取引において、個人の勤務先に連絡するという行為は極めて異常であり、これは明らかに脅迫や恐喝に該当する違法行為です。
このような手口を用いている時点で、株式会社ランスの副業が詐欺であることは明白といえるでしょう。
実際にあった被害者からの相談
副業詐欺に遭いました。
ネット検索で調べたら出てきた。
↓
LINEへ誘導された。
↓
LINEでやりとり
↓
ガイドブックを受領した。
↓
電話(録音なし)
↓
電話中に辞めたいと伝えたところ、12万円をすると言われた。
↓
その後無視していたところ、プラン代金の請求もされた。12万円がプランの頭金なのか解約料なのかははっきりしていない。
その後、相手方から販売価格の50%にあたるという225万円が請求されている。
現在、既払い額0円です。会社へも連絡来ています。
会社の事務員が相手方を検索したところ、危険な副業詐欺と出てきたようです。
電話上では、株式会社ランスと名乗っていました。
以前、司法書士に依頼しましたが、限度額を超えておりお受けできないと言われました。可能なら依頼したいと考えています。
225万円の請求やプランの料金などが、ネットで確認できる情報と一致しています。
株式会社ランスの副業の内容

株式会社ランスが提供する副業の具体的な内容について、公式サイトや広告で謳われている情報を整理します。
一見すると魅力的に思える条件が並んでいますが、その実態は全く異なります。
以下では、株式会社ランスが宣伝している副業の特徴を3つの観点から分析します。
スマホにある写真を送信するだけで月50万円もらえる
株式会社ランスの副業案件で最も強調されているのが、「スマホに保存されている写真を送信するだけで月50万円の収入が得られる」という点です。
公式サイトや広告では、AIが自動的に高単価の画像を選別し、参加者は何も考えずに写真を送るだけで高額報酬が得られると宣伝されています。
dodaの調査結果によると、副業をしている人の平均月収は約65,093円であることが分かっており、月50万円という金額は副業の範囲を大きく超えた本業レベルの収入です。
このような非現実的な高収入を謳うことは、タスク詐欺の典型的な手口の一つです。
冷静に考えれば、スマホの写真フォルダに保存されている日常的な写真に月50万円もの価値があるはずがありません。
株式会社ランスの主張は経済的な合理性を完全に欠いており、参加者を勧誘するための虚偽の宣伝文句に過ぎないと判断できます。
最短当日に収益獲得が可能
株式会社ランスの副業案件では、「最短当日に収益を獲得できる」という即金性も強調されています。
広告では、登録したその日のうちに写真を送信すれば報酬が得られるという触れ込みで、すぐにでもお金が必要な人々を勧誘しています。
さらに、キャンペーン期間中に仕事を開始すると最大35,000円がプレゼントされる初心者応援企画も実施されており、広告内では締め切り人数がカウントダウンされて参加を急かす仕組みになっています。
このように緊迫感を演出して冷静な判断を妨げる手法は、詐欺師が常に用いる心理操作のテクニックです。
実際には、タスク詐欺の手口として最初は少額の報酬を実際に支払うことで信頼を獲得し、その後高額な費用を請求するというパターンが一般的です。
「最短当日に収益獲得」という宣伝文句は、参加者を油断させて詐欺の罠に引き込むための餌に過ぎません。
どんな写真でも買い取ってくれる
株式会社ランスの副業案件において特に不自然なのが、「どんな写真でも買い取る」という主張です。
通常、写真買取やストックフォトサービスでは、構図、解像度、被写体の明瞭さ、著作権や肖像権の問題など、様々な基準に基づいて写真の品質や商業的価値を審査します。
しかし、株式会社ランスは「どんな写真でもAIが自動的に高単価で買い取る」と主張しており、これは商業的に全く意味をなさない条件です。
ピンボケした写真、暗くて何が映っているか分からない写真、個人的なメモ代わりのスクリーンショットなど、商業的価値のない画像まで買い取るという主張は明らかに不合理です。
これは、実際には写真の買取自体が存在せず、参加者を引き込むための虚偽の宣伝に過ぎないことを示しています。
株式会社ランスの副業詐欺手口

株式会社ランスの副業詐欺は、段階的に参加者から金銭を搾取していく巧妙な手口を用いています。
最初は少額の費用から始まり、徐々に高額な請求へとエスカレートしていくのが特徴です。
以下では、この詐欺の具体的な流れを3つの段階に分けて詳しく解説します。
2000円マニュアルを購入させる
株式会社ランスの副業詐欺における最初のステップは、2000円の電子書籍「完全無欠の副業ガイド」の購入です。
広告やSNSで興味を持った参加者がLINEなどで問い合わせをすると、「副業を始めるにはまずガイドブックの購入が必要」と説明されます。
2000円という金額は、多くの人にとって「試しに買ってみてもいいかな」と思える手頃な価格設定になっており、これは意図的な心理操作です。
実際にマニュアルを購入しても、その内容は極めて曖昧で具体性に欠けており、「さらに詳しいサポートを受けるには次のステップが必要」という流れに誘導されます。
この段階では参加者はまだ大きな損失を被っていないため、「2000円を無駄にしたくない」という心理が働き、次の段階へ進んでしまう人が多いのです。
プラン登録に12万円かかる
2000円のマニュアルを購入した後、株式会社ランスは次の段階として高額なプラン登録を要求してきます。
複数の被害報告によると、プラン費用は最低でも10万円以上、一般的には12万円程度の金額が請求されるケースが多いとされています。
株式会社ランス側は「プラン契約をしなければサポートは一切受けられない」「プランに登録しないと実際に収益を得ることはできない」という説明を行い、参加者に支払いを強要します。
この段階で「お金がない」と断ろうとすると、「すぐに元が取れるから」「消費者金融で借りても問題ない」などと執拗に勧誘してきます。
12万円という金額は、多くの人にとって簡単に支払える額ではありませんが、「月50万円稼げるなら1ヶ月で回収できる」という誤った計算をしてしまい、支払いに応じてしまう被害者が後を絶ちません。
しかし、実際にはプラン登録後も約束された収益は全く得られず、さらなる費用を請求されることになります。
キャンセルしようとすると225万円要求する
株式会社ランスの副業詐欺において最も悪質なのが、キャンセルや解約を申し出た際の対応です。
約束された収益が全く得られないことに気づいた参加者が契約のキャンセルを申し出ると、株式会社ランス側は「契約違反だ」「違約金が発生する」として225万円という高額な請求を行ってきます。
この225万円という金額には何の法的根拠もありませんが、詐欺師は様々な理由をつけてこの支払いを正当化しようとします。
さらに、支払いを拒否すると「法的措置を取る」などと脅迫的な言動を行い、精神的な圧力をかけてきます。
実際に勤務先に連絡するケースも報告されており、被害者は「会社に迷惑をかけたくない」という恐怖心から不当な要求に応じてしまうことがあります。
しかし、このような高額な違約金請求は明らかに不当であり、法的には支払う義務はありません。
株式会社ランスの特定商取引に基づく表記

株式会社ランスの特定商取引に基づく表記を確認すると、いくつかの問題点が浮き彫りになります。
特定商取引法は、事業者による違法・悪質な勧誘行為を防止し、消費者の利益を守ることを目的とした法律であり、通信販売を行う事業者は法定の事項を表示する義務があります。
事業者名
株式会社ランス
代表者名
福原浩一
所在地
〒162-0065
東京都新宿区住吉町9-8 かつよしビル401
問題は、サイト上に料金に関する情報が一切載っていないことです。
通常であれば、「特定商取引法に基づく表記」内または商品サービスページに料金が明記されているはずです。
また、登記上の住所が1年程度で2回移転しているという情報もあります。
株式会社ランスから225万円請求されたときの相談先

万が一、株式会社ランスから225万円などの高額請求を受けた場合、一人で抱え込まずに専門機関に相談することが重要です。
以下では、被害に遭った際の主な相談先を3つ紹介します。
弁護士|返金、契約解除交渉
株式会社ランスとの契約の解除や返金を求める場合、最も効果的なのは弁護士に相談することです。
弁護士は法律の専門家として、不当な契約条項の無効を主張したり、既に支払った金銭の返還を求めたりする交渉を代理で行ってくれます。
特に、特定商取引法や消費者契約法に基づいて、契約の取り消しや違約金条項の無効を主張することができます。
また、株式会社ランスが脅迫的な言動で勤務先に連絡してくるような場合には、弁護士から警告書を送付することで相手の違法行為を抑制できる可能性があります。
相談する際は、契約書や支払いの証拠、やり取りの履歴などの資料を全て持参すると、より具体的なアドバイスを受けられます。
多くの法律事務所では初回相談を無料で受け付けているため、まずは気軽に相談してみることをお勧めします。
警察|事件の捜査・逮捕
株式会社ランスの行為が詐欺罪や恐喝罪に該当すると判断される場合、警察に被害届を提出することが可能です。
警察は刑事事件として捜査を行い、悪質な業者を逮捕・起訴することで、社会全体の被害拡大を防ぐ役割を担っています。
特に、複数の被害者から同様の相談が寄せられている場合、警察は組織的な詐欺事件として本格的な捜査に乗り出す可能性が高まります。
ただし、警察の主な役割は犯罪の取り締まりであり、個別の被害者への返金交渉などの民事的な問題には直接介入できません。
消費生活センター|クーリングオフのアドバイス
消費生活センターは、消費者と事業者との間のトラブルについて、専門の相談員が無料でアドバイスを提供してくれる公的機関です。
株式会社ランスの副業詐欺についても、契約の内容や支払った金額、やり取りの経緯などを説明することで、適切な対処方法についてアドバイスを受けられます。
特に、特定商取引法に基づくクーリングオフ制度が適用できるかどうかの判断や、その手続き方法について詳しく教えてもらえます。
消費生活センターに相談する際は、全国共通の電話番号「188」に電話すると、最寄りの消費生活センターに繋がります。
代表:福原浩一氏について
株式会社ランスの代表者として記載されている福原浩一氏については、その実態が極めて不明確です。
インターネット上で検索しても、福原浩一氏の経歴や過去の事業活動に関する情報はほとんど見つかりません。
通常、正規の事業を行っている経営者であれば、会社の公式サイトに顔写真や経歴、事業に対する想いなどが掲載されているものですが、福原浩一氏に関してはそのような情報が一切公開されていません。
また、福原浩一という名前自体が実在の人物なのか、それとも架空の名義なのかも不明です。
詐欺案件においては、実在しない人物名や他人の名義を無断で使用するケースも少なくありません。
さらに、複数の被害報告によると、福原浩一氏の個人口座への振込を要求されるケースがあるとされていますが、これは正規の法人取引としては極めて異常な対応です。
このような不透明な運営体制は、株式会社ランスの副業案件が詐欺である可能性を強く示唆しています。
まとめ:株式会社ランスの副業は「タスク詐欺」

本記事で詳しく解説してきたように、株式会社ランスの副業は典型的なタスク詐欺の手口を用いた悪質な詐欺案件です。
スマホに保存されている写真を送るだけで月50万円が稼げるという非現実的な宣伝文句、個人口座への送金要求、そしてキャンセル時の高額違約金請求など、あらゆる面で詐欺の特徴が揃っています。
消費者庁や警察が注意喚起しているスクショ副業詐欺と構造が完全に一致しており、実際に多数の被害者が高額な金銭をだまし取られています。
「簡単に稼げる」「誰でもできる」「すぐに収益が得られる」といった甘い言葉に惑わされてはいけません。
もし既に株式会社ランスの副業に登録し高額請求を受けている場合は、すぐに弁護士、警察、消費生活センターなどの専門機関に相談してください。
不当な契約や支払いには法的に対抗する手段がありますので、諦めずに適切な対応を取ることが大切です。

法律事務所FORWARD 代表弁護士
監修者:保坂 康介(ほさか こうすけ)
弁護士登録から11年が経過し、これまで一つ一つの案件に丁寧に向き合い、着実に実績を積み重ねてまいりました。借金問題解決を強みとしており、今後も皆様と共に前進し、弁護士として的確な法的サポートを提供できるよう努めてまいります。


