近年、SNSやYoutubeを中心に「スマホでスクショを撮るだけで簡単に稼げる」といった副業広告が急増しています。
これらのスクショ副業は、一見すると誰でも手軽に始められる魅力的な仕事に見えますが、実態は金銭を騙し取ることを目的とした悪質な詐欺行為です。
本記事では、スクショ副業やYoutubeの動画を見るだけで稼ぐといった怪しいタスク副業の実態と手口、そして被害に遭わないための対策方法について詳しく解説します。
副業を検討している方は、この記事を最後まで読んで詐欺被害を未然に防ぐための知識を身につけてください。
目次
スクショ副業とは

スクショ副業とは、スマートフォンやパソコンでスクリーンショットを撮影するだけで報酬が得られるという触れ込みの副業のことです。
広告では「スキル不要」「空き時間で月収30万円」などの魅力的な言葉が並んでいますが、その実態は詐欺グループによる組織的な犯罪行為に他なりません。
実際には、最初に簡単なタスクをさせて信用を得た後、高額な費用を請求してくる手口が使われています。
「タスク詐欺」の一種
スクショ副業は「タスク詐欺」と呼ばれる詐欺手法の典型例です。
タスク詐欺とは、簡単な作業を依頼することで被害者を信用させ、段階的に金銭を騙し取る手口を指します。
スクリーンショットの撮影や動画の視聴といった単純作業を最初に提示することで、被害者に「これなら自分でもできる」という安心感を与えるのです。
そして信頼関係が構築されたと判断した段階で、詐欺グループは本格的な金銭搾取を開始します。
このタスク副業の手法は、被害者が詐欺だと気づきにくいように巧妙に設計されており、多くの方が被害に遭っている現状があります。
簡単なタスクを詐欺の入り口として使う
詐欺グループは、誰でもできる簡単なタスクを入り口として利用することで、被害者の警戒心を解いていきます。
スクリーンショットの撮影やYoutubeの動画を見るだけといった作業は、特別なスキルや知識が不要であるため、多くの人が気軽に始めてしまいます。
最初の段階では実際に少額の報酬が支払われるケースもあり、被害者は「これは本物の副業だ」と信じ込んでしまうのです。
しかし、これはあくまでも被害者を信用させるための餌に過ぎず、その後に待っているのは高額請求という落とし穴です。
簡単なタスクほど、その裏に詐欺が潜んでいる可能性が高いことを理解しておく必要があります。
スクショ副業詐欺に掛かった時の対処法

もしスクショ副業詐欺の被害に遭ってしまった場合は、迅速な対応が重要です。
時間が経過するほど証拠が消失したり、詐欺グループと連絡が取れなくなったりする可能性が高まります。
一人で悩まず、必ず第三者に相談して適切な対処を行うようにしてください。
警察・消費者センターへ相談
スクショ副業詐欺の被害に遭った場合、まずは最寄りの警察署または消費者センターに相談することが重要です。
警察への相談は、被害届を提出することで正式な捜査が開始される可能性があり、詐欺グループの摘発につながる場合もあります。
また、消費者ホットライン(電話番号188)に電話をかけることで、最寄りの消費生活センターを案内してもらえます。
消費者センターでは、詐欺被害に関する相談を無料で受け付けており、今後の対応についてアドバイスを受けることができます。
相談する際は、詐欺グループとのやり取りの記録やLINEのメッセージ、振込明細などの証拠をできるだけ多く用意しておくと、よりスムーズに対応してもらえます。
弁護士に返金の可能性を確認
警察や消費者センターへの相談と並行して、法律の専門家である弁護士に返金の可能性を確認することも検討すべきです。
弁護士に相談することで、民事上の返金請求手続きについて具体的なアドバイスを受けられます。
特に高額な被害に遭った場合は、弁護士を通じて詐欺グループや決済代行会社に対して返金請求を行う方が効果的な場合があります。
多くの法律事務所では初回相談を無料で行っているため、まずは気軽に相談してみることをお勧めします。
弁護士費用が心配な方は、法テラスなどの公的な法律相談機関を利用することで、費用を抑えながら専門的なサポートを受けることも可能です。
スクショ副業詐欺の手口

スクショ副業詐欺は、段階的に被害者を罠にはめていく巧妙な手口を用いています。
最初は簡単なタスクで信用を獲得し、徐々に要求をエスカレートさせていくという流れが一般的です。
以下で、スクショ副業詐欺の典型的な流れを詳しく説明します。
SNSの副業広告からLINEに誘導
スクショ副業詐欺の最初の接点は、TwitterやInstagram、FacebookなどのSNSに表示される副業広告です。
これらの広告には「スマホだけで月収50万円」「スクリーンショットを撮るだけで日給1万円」といった魅力的なキャッチコピーが使われています。
広告をクリックすると、LINEの公式アカウントやグループチャットへの登録を促されるのが一般的な流れです。
LINEに誘導する理由は、SNSプラットフォームの監視を避け、より密接なコミュニケーションを取ることで被害者を洗脳しやすくするためです。
この段階で既に詐欺の第一歩が始まっていることを認識する必要があります。
スクショなどの簡単なタスクをさせられる
LINEに登録すると、まずは本当にスクリーンショットを撮影するだけの簡単なタスクが提示されます。
具体的には、指定されたウェブサイトや商品ページのスクリーンショットを撮って送信する作業や、Youtubeの動画を見るだけで報酬がもらえるという内容です。
これらのタスクは実際に数分で完了できる簡単なものであり、被害者に「これなら続けられる」という安心感を与えます。
タスクの難易度が低いため、多くの人が疑いを持たずに作業を続けてしまうのです。
この段階では、詐欺グループは被害者との信頼関係を構築することに注力しています。
実際に100円~1,000円振り込まれる
最初の簡単なタスクを完了すると、詐欺グループは約束通り100円から1,000円程度の少額報酬を実際に振り込んできます。
この実際の入金が、被害者に「この副業は本物だ」と信じ込ませる決定的な要因となります。
多くの被害者は、この時点で完全に詐欺グループを信用してしまい、その後の高額請求にも応じてしまうのです。
少額の報酬支払いは、詐欺グループにとっては投資であり、その後の大きな利益を得るための必要経費と考えられています。
実際に振り込みがあったからといって、その副業が安全であるとは限らないことを理解しておく必要があります。
やがて「高収入タスク」に誘導される
何度か簡単なタスクをこなして少額の報酬を受け取った後、詐欺グループは「より高収入が得られる特別なタスク」への参加を勧めてきます。
この高収入タスクには「VIP会員限定」「先着10名のみ」といった限定性を強調する言葉が使われ、被害者に焦りを感じさせます。
提示される報酬額は、それまでの数倍から数十倍に跳ね上がり、被害者の欲望を刺激するように設計されています。
この段階で、詐欺グループは被害者が完全に信頼しきっていることを確認した上で、本格的な金銭搾取のフェーズに移行します。
高収入タスクへの誘導は、詐欺の本番が始まる合図だと認識すべきです。
色々な名目で高額請求をされる
高収入タスクに参加すると、詐欺グループは様々な名目で高額な費用を請求してきます。
代表的な請求理由としては、「システム利用料」「保証金」「研修費」「ランクアップ費用」などが挙げられます。
さらに、タスクを実行する際に「ミスをした」として違約金を請求したり、「報酬を受け取るための手数料」を要求したりするケースもあります。
一度支払ってしまうと、次々と新たな名目で追加請求が続き、最終的には数十万円から数百万円の被害に膨らむことも珍しくありません。
このような高額請求が始まった時点で、すぐに支払いを中止し、警察や弁護士に相談することが重要です。
スクショ副業詐欺でよく使われるフレーズ

スクショ副業詐欺では、被害者を騙すために特定のフレーズが繰り返し使われています。
これらのフレーズは、被害者の心理を巧みに操作し、冷静な判断力を奪うことを目的としています。
以下で紹介するフレーズを聞いたら、詐欺である可能性が極めて高いと判断してください。
「簡単に稼げる」
「誰でも簡単に稼げる」「スマホ一つで月収30万円」といったフレーズは、スクショ副業詐欺の最も典型的な勧誘文句です。
現実には、簡単な作業で高額な報酬が得られるという仕事は存在しません。
正当な仕事であれば、それに見合ったスキルや時間、労力が必要となるのが当然です。
「簡単に稼げる」という言葉は、経済的に困窮している人や副業初心者の弱みにつけ込むための常套句であり、詐欺のサインと考えるべきです。
このフレーズを見たら、まず疑ってかかることが自己防衛の第一歩となります。
「ランクを上げないと報酬が減る」
詐欺グループは、「現在のランクでは報酬が低いので、ランクアップすればもっと稼げる」という理屈で追加費用を請求してきます。
このランクシステムは、被害者に継続的な投資を促すための仕組みであり、実際には上位ランクになっても報酬が増えることはありません。
さらに、「このままだとランクが下がって報酬が減る」という脅しによって、被害者に焦りを感じさせ、冷静な判断を妨げます。
ランクアップのために費用が必要だと言われた時点で、それは詐欺だと判断して間違いありません。
正当な副業で、報酬を得るために先に費用を支払うことを要求されることは絶対にありません。
「もっと稼ぎたいなら費用が必要」
「今より高額の案件に参加するには初期投資が必要」「VIP会員になれば月収100万円も可能」といった誘い文句も詐欺の典型です。
この手口では、被害者の欲望を刺激することで、より多くの金銭を支払わせようとします。
実際には、どれだけ費用を支払っても約束された高額報酬が得られることはなく、支払った金額はすべて詐欺グループの懐に入ります。
正当な雇用関係や業務委託契約において、報酬を得るために労働者側が先に費用を負担するという仕組みは存在しません。
このフレーズを聞いたら、その瞬間に関係を断ち切ることが最善の対処法です。
「ミスしたから違約金を課す」
タスクを実行した後に「作業にミスがあった」「契約違反があった」として違約金を請求してくる手口も多く報告されています。
実際には被害者がミスをしていなくても、詐欺グループが一方的にミスがあったと主張し、高額な違約金を要求するのです。
さらに、「違約金を支払わないと法的措置を取る」「個人情報を公開する」といった脅迫めいた言葉で被害者を追い詰めます。
しかし、実際には詐欺グループに法的措置を取る権利はなく、これらはすべて金銭を脅し取るための嘘です。
違約金の請求があった場合は、絶対に支払わず、すぐに警察や弁護士に相談することが重要です。
Youtubeの動画を見るだけで稼ぐ副業は怪しい?

最近では、Youtubeの動画を見るだけで報酬が得られるという副業の広告も頻繁に見かけるようになりました。
「動画を視聴するだけで日給5,000円」「Youtube見るだけで稼ぐ方法」といった魅力的な言葉が並んでいますが、これらも詐欺の可能性が極めて高い案件です。
動画を見るだけという行為に対して、企業が高額な報酬を支払う合理的な理由は存在しません。
「見るだけ」「スクショだけ」系の副業は確実に詐欺
Youtubeの動画を見るだけ、スクショを撮るだけで高額報酬が得られるという副業は、ほぼ確実に詐欺です。
これらの作業には何の付加価値も生み出さないため、企業が報酬を支払う理由が全く存在しないのです。
仮に動画の視聴回数を増やすことが目的だとしても、そのために個人に高額報酬を支払うことは経済的に成り立ちません。
正当な副業であれば、提供するサービスや労働に見合った対価が設定されており、その根拠も明確に説明されます。
「見るだけ」「スクショだけ」という極端に簡単な作業で高収入を謳う案件は、すべて詐欺だと認識して問題ありません。
簡単なタスク副業で利益が出るはずがない
ビジネスの基本原則として、企業は利益を生み出す活動に対してのみ報酬を支払います。
スクリーンショットの撮影やYoutubeの動画視聴といった簡単なタスクは、企業にとって何の利益ももたらさないため、本来報酬を支払う理由がありません。
もし本当にそのような仕事があるなら、企業は人件費の安い自動化システムやアルバイトを最低賃金で雇用するはずです。
わざわざ不特定多数の個人に高額報酬を支払って依頼する必要性が全くないのです。
簡単なタスク副業という言葉自体が矛盾しており、そこに経済的な合理性は一切存在しないことを理解しておく必要があります。
スクショ副業詐欺に掛からないための対策

スクショ副業詐欺の被害に遭わないためには、日頃から詐欺の手口を理解し、適切な判断基準を持つことが重要です。
甘い言葉に惑わされず、冷静に状況を分析する習慣をつけることで、詐欺被害を未然に防ぐことができます。
以下で紹介する対策を実践することで、あなた自身や家族を詐欺から守ることができるでしょう。
簡単に稼げる副業はまずあり得ない
最も重要な対策は、「簡単に稼げる副業は存在しない」という現実を受け入れることです。
正当な仕事で収入を得るためには、それに見合ったスキル、時間、労力が必要となるのが当然です。
「誰でもできる」「1日数分で月収30万円」といった謳い文句は、すべて詐欺のサインだと認識してください。
本当に簡単で高収入な仕事があれば、わざわざSNS広告で募集する必要はなく、すぐに人が集まるはずです。
副業を探す際は、現実的な報酬額と作業内容のバランスを冷静に判断することが大切です。
先にお金を振り込まない
副業を始めるにあたって、先に費用を支払うことを要求された場合は、その時点で詐欺だと判断して間違いありません。
正当な雇用関係や業務委託契約では、労働者が先に費用を負担することはなく、仕事をした後に報酬が支払われるのが原則です。
「システム利用料」「登録料」「保証金」といった名目で費用を請求された場合は、絶対に支払わないでください。
一度支払ってしまうと、次々と追加の費用を請求され、最終的には大きな被害につながります。
費用の支払いを要求された時点で、その副業から撤退することが最善の選択です。
借金は絶対にしない
詐欺グループは、被害者が支払い能力を失った後も、「借金をしてでも費用を支払えば、後で大きな報酬が得られる」と誘導してきます。
しかし、副業のために借金をするという行為は、非常にリスクが高く絶対に避けるべきです。
借金をしてまで副業の初期費用を支払っても、約束された報酬が得られることはなく、借金だけが残る結果となります。
消費者金融やカードローン、クレジットカードのキャッシングなどで借り入れをして副業費用に充てることは、絶対にしてはいけません。
もし既に借金をしてしまった場合は、すぐに弁護士や法律事務所に相談し、債務整理などの対処を検討する必要があります。
テレグラム・カカオトークに誘導されたら特に注意
最近の詐欺では、LINEだけでなく、テレグラムやカカオトークといった別のメッセージアプリに誘導されるケースが増えています。
これらのアプリは、LINEよりも運営側の監視が緩く、詐欺グループにとって活動しやすい環境となっているためです。
特にテレグラムは匿名性が高く、アカウントの特定が困難なため、詐欺グループが好んで使用しています。
副業の連絡でこれらのアプリへの移動を促された場合は、その時点で詐欺の可能性が極めて高いと判断してください。
正当な企業や事業者であれば、広く普及しているLINEや電子メールで連絡を取るのが一般的であり、わざわざマイナーなアプリに誘導する必要はありません。
まとめ:動画見るだけ・スクショ副業は確実に詐欺!

本記事で解説してきた通り、スクショを撮るだけ、Youtubeの動画を見るだけの副業は確実に詐欺です。
これらの怪しいタスク副業は、最初に簡単な作業と少額報酬で信用を獲得し、その後に高額な費用を請求してくる悪質な詐欺手口を使っています。
「簡単に稼げる」という甘い言葉に惑わされず、現実的な判断力を持つことが被害を防ぐ最大の防御策となります。
もし既に被害に遭ってしまった場合は、一人で悩まず、すぐに警察や消費者センター、弁護士に相談してください。
副業を探す際は、正当な求人サイトや信頼できる企業の公式ページから応募し、不審な広告やSNSの勧誘には絶対に応じないようにしましょう。
あなたの大切な財産を守るため、そして詐欺の被害者を一人でも減らすため、この記事の内容を家族や友人にも共有していただければ幸いです。

法律事務所FORWARD 代表弁護士
監修者:保坂 康介(ほさか こうすけ)
弁護士登録から11年が経過し、これまで一つ一つの案件に丁寧に向き合い、着実に実績を積み重ねてまいりました。借金問題解決を強みとしており、今後も皆様と共に前進し、弁護士として的確な法的サポートを提供できるよう努めてまいります。


